Friday, March 8, 2013
why don't we . . . value happiness we can buy?
サロン‧デュ‧ショコラ。毎年、一月の後半に開催される、チョコレート好きにはたまらないショコラの祭典。平日の昼下がり、私は訳あってその会場に出没していた。
「フォアグラサンド、最後尾はこちらです」
「サロン‧デュ‧ショコラ限定のセレクションボックスお買い求めの方、こちらの壁際にお並びください」
想像以上の賑わいで、人の波に押しつぶされそうになりながら、目的のブースを探す。それにしても、この平日にここまで人混みができるとは、さすがチョコレートの祭典。我が家のチョコレート好きと同じように仕事を抜け出してお宝はないかと物色している人もいるのだろうか?
そんなことをぼんやり考えながら (そして真冬にも関わらず、厚着と人々の熱気のせいで尋常じゃない汗をコートの中で流しながら) 、列の間を縫って歩いているそのとき! 濃厚なチョコレートのソフトクリームを食している可愛らしいキッズにぶつかってしまった。オーマイガッ!
「うわぁー、ごめんね、大丈夫?」
平然を装ってボクに話しかけつつ、思わず心の中で叫ぶ。
「いえ、大丈夫です。ほら、ぶつかってごめんなさいは。本当にすみません . . . 」
「いえ、こちらこそ、すみません . . . 」
ボクのお母さんに謝られながら、不自然な笑顔を浮かべてその場を立ち去り、離れたところで恐る恐るコートを見下ろす。右ポケットには "ノワール色" の歪んだシミ . . . 。ガーン。最大値の被害ではないにしろ、ショックはショックで、お気に入りのコートを着ていたことを激しく後悔してしまう。小さいぞ、自分。小さい。
結局、戻し切れないテンションを引きずりながら目的のブースに辿り着き、目的の板チョコレートをゲットし、お宝探しに消えていた彼と合流する。すると、その彼の手には件のソフトクリームがっ!
怪訝そうにソフトクリームに目をやり、一連の出来事を話しながら懸命にティッシュでコートのシミと格闘する。そんな私に彼は一言。
「一口食べてごらん」
. . . 美味しい。勧められるがままに食すると、濃厚な甘さと、熱気を和らげる冷たさが口の中に広がり、一瞬にして気持ちが穏やかになる。リッチな味わいに思わずうなってしまう。
結局、完食してしまった私を見届けた後、最後に彼が言った一言が印象に残った。
「まぁ、買える幸せってのもあるわけよ」
why don't we . . . value happiness we can buy?
幸せはお金で買えるものではない。幼い頃から漠然と学ぶことだと思う。でも日々の些細なショックやイラつきにこの買える幸せは持ってこいだと思うのは私だけかしらん?!
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