Friday, March 22, 2013

why don't we . . . make tiramisu cake?


コーヒーとココアのほろ苦さとクリームの優しい甘さが溶け合う大人のデザート、ティラミス。これは大好きなデザートのひとつ。イタリアンレストランに行けば必ずと言っていいほどメニューに載っているし、スイーツ好きでありながらも超がつくほどの甘党ではない人にビター系のこのデザートはぴったりなのだ。
ただ、このティラミスに唯一 (小さな) 不満があるとすれば、その見た目だ。甘さと苦さが奏でる素敵な味のハーモニーとは裏腹に、見た目はいまひとつ華やかさに欠ける気がしてしまう。小さい器でサーブされるものはまだしも、大皿からスプーン等で取り分けられたものは少し野暮ったく見えてしまうのは私だけだろうか . . . ?




それでもティラミスを随分と贔屓してきたと思う。特にティラミス味のアイスクリームは好物で、ハーゲンダッツの "ドルチェシリーズ" からティラミス味が発売されたときもしばらくハマっていたっけ。

そんなこんなで私とティラミスの付き合いは割と濃密 (?) なのだけれど、つい最近素晴らしいティラミスに出合った。iphoneにして以来、ずっと継続的にハマっているアプリ "instagram" を通じての出合いだった。

ご存知の方もたくさんいらっしゃると思うが、instagram は自分で撮った写真を世界中の人と共有できるアプリで、写真版ツイッターと言われている。(ベタな説明ですみません . . . )
このアプリは自分の写真をシェアするのも楽しいのだけれど、それよりも私を魅了しているのが世界中の人がアップしてくれる素敵なグルメ写真。人気のフードブロガーも多数利用しているアプリであるため、本格的なグルメ写真を発見することもしばしば。
そんな "IGer" (instagram利用者の総称) の中でも大のお気に入りの一人 "@linda_lomelino" さん。彼女は "call me cupcake" というスイーツブログを運営しているのに加え、地元スウェーデンのテレビや雑誌にも取り上げられ、本も出版している本格的なスイーツブロガー。故に、アップする写真も食欲を刺激するものばかり。その彼女の instagram で先日ティラミスの写真を発見した。これが、ただのティラミスではない。華やかで美しい "ティラミスケーキ" なのだ。

か、かわいい . . . 。お洒落な見た目に一目惚れし、早速、彼女のブログを調査する。美味しそうなものとなると面倒を面倒と思わなくなるこの性格。誰か、この食い意地を止めてやってっ。
しばらくサイト内を物色するとあるじゃない、例のティラミスケーキと更にシックなティラミストライフルのレシピ。作業工程にざっと目を通し、材料をメモして近所のスーパーへ走る。ものの20分で帰宅し (こういう時はスピーディー)、至福の作業時間に入る。

なるほど、トライフルはスポンジの代わりにフィンガービスケットを使用するのね。甘すぎるのは苦手だからコーヒーシロップは砂糖なしにしようかな。

自分アレンジを加えながら、ケーキとトライフルの両方を作ってみる。お洒落な見た目に匹敵するお味だったら感動ものだ。(それは私の腕次第という噂もあるけれど . . . )



その晩、初めて自家製のティラミスを食す。
lindaさん、あなたは美人な上に正真正銘のセンス溢れるスイーツブロガーなのね! と思わずパソコンの画面を拝みたくなる美味。lindaさんのお手本に習って、ケーキのスポンジはしっかり手間をかけて更に薄くスライスした方が良さそう等、私の作り方の改善点はあるものの、味は本格的なティラミス。よくある "ティラミス風の" レシピとは異なる気がする。もちろんトライフルも絶品。比較的簡単にできるので、これは是非試していただきたい。



why don't we . . . make tiramisu cake?

キャサリン‧ゼタ‧ジョーンズ主演の映画 "no reservations" (邦題 : 幸せのレシピ) で見た、イタリアンシェフの彼が作った本格的なティラミスをタッパーから直接スプーンで食べていたのも美味しそうだったけれど、通常のティラミスを華麗に変身させたこのケーキも捨てがたい。次の女子会で綺麗な薄いスポンジの層を披露するためには、しばらく特訓をすることになりそうだけれども . . . 。


* { tiramisu cake adapted from : call me cupcaketiramisù cake }
— ティラミスケーキのレシピは以下 :


{ ingredients } 直径10cmのケーキ1個分
< スポンジケーキ >
薄力粉 90g
卵 2個
砂糖 90g
牛乳 50ml
バター 25g (角切りにする)
ベーキングパウダー 小さじ1弱
バニラエッセンス 少々

< コーヒーシロップ >
インスタントコーヒー 大さじ3
熱湯 大さじ6
砂糖 小さじ1 (好みで調整する)
ブランデー 少々

< マスカルポーネクリーム >
卵黄 2個
砂糖 80g
マスカルポーネチーズ 230g前後
生クリーム 200ml
ブランデー 少々

< その他 >
フィンガービスケット 16本前後
ココア 適量
削ったダークチョコレート (今回はカカオ70%のものを使用) 適量

{ how to }
1. ケーキ型の準備をする。バター又はサラダ油(分量外)をケーキ型(直径10cmのものを2つ用意)の内側に薄く塗り、薄力粉(分量外)をまぶし、逆さまにして余分な粉が落ちるよう、しっかりはたく。
2. スポンジケーキを作る。ボウルに卵と砂糖を入れ、白っぽくふんわりするまでしっかり泡立てる。そこにバニラエッセンスを加える。
3. 牛乳とバターを耐熱容器に入れ、バターが完全に溶けるまでレンジで温め(200wで約1分)、2に徐々に加えて混ぜる。更に薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、さっくりと混ぜ合わせる。
4. 1で用意したケーキ型2つに3の生地を均等に、高い位置から流し入れる。型を軽くゆすり、表面をならす。
5. 170℃に予熱したオーブンの下段で30分前後、竹串を中心に刺して生地がついてこなくなるまで焼く。焼き上がり後、すぐに型ごと20-30cm高さから1回落とし、焼き縮みを防ぐ。底を上にして型から出し、網の上で冷ます。
6. コーヒーシロップを作る。インスタントコーヒーを熱湯で溶き、好みの量の砂糖を加えて混ぜる。好みでブランデーを加える。
7. マスカルポーネクリームを作る。耐熱のボウルに卵黄と半量の砂糖を入れ、白っぽく筋がつくくらい(マヨネーズ状)まで泡立てる。ボウルを湯煎にかけ、ブランデーを加え、もったりするまで混ぜる。湯煎からはずし、あら熱がとれるまで冷ました後、冷蔵庫でしっかり冷やす。
8. ボウルにマスカルポーネチーズを入れ、滑らかになるまで軽く混ぜ(混ぜ過ぎないよう注意する)、別のボウルに生クリームと残りの半量の砂糖を入れ、角が立つまで泡立てる。生クリームをマスカルポーネチーズに徐々に加え、混ぜ合わせる(混ぜ過ぎないよう注意する)。
9. 冷蔵庫で冷やしていた7を8に混ぜ入れ、冷蔵庫で1-2時間冷やす。その間に5のスポンジケーキをそれぞれ横半分に切る。スポンジが厚過ぎる場合は(スライス後の各スポンジの厚さは1-1.5cmが望ましい)、それぞれ3つにスライスし、真ん中のスライスは取り除く(計4枚のスポンジスライスを使用する)。
10. ケーキを仕上げる。それぞれのスポンジの切断面にコーヒーシロップを染み込ませ、一番下の層となるスポンジをケーキ台又はお皿に載せる。冷蔵庫で冷やしたマスカルポーネクリームをぬり、上にココアをまんべんなくふるう。上に次のスポンジを重ね、作業工程を繰り返し、最後のスポンジを重ねたらマスカルポーネクリームのみをぬり、ココアはふるわない。
11. 余ったマスカルポーネクリームをケーキの側面に薄くぬり、フィンガービスケットをはり付けるように周りに並べる。フィンガービスケットを押さえるに周りにリボンをかけ、冷蔵庫で4時間以上冷やす。食べる直前に上にココアをまんべんなくふるい、削ったチョコレートを飾る。

{ tips }
- ブランデーの代わりにマルサラワインを使用すると更に本格的な味に仕上がる(lindaさんのレシピでは卵黄+砂糖+マルサラワインで作るサバイヨンをベースにマスカルポーネクリームを作っている)。ただし配合が異なるため、詳しくはlindaさんのレシピを参照
- チョコレートは冷蔵庫でしっかり冷やしてから、よく切れるナイフを使用すると綺麗に削れる。


p.s. lindaさんのティラミストライフル & ティラミスケーキ2

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