Friday, April 26, 2013

the breakfast club | {l'atelier du pain}

l'atelier du pain

{ monday 6:45 a.m. }


l'atelier du pain

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l'atelier du pain

{ the bakery }
l'atelier du pain  boulangerie pâtisserie
21 roppongi bldg 2f
6-1-12 roppongi, minato-ku, tokyo

Friday, April 19, 2013

why don't we . . . celebrate spring with strawberries? {strawberry charlotte}


スーパーの青果コーナーが熱い。なぜなら、春になって大好きないちごがお目見えしているからだ。
「いちごが好きなの? そんなの初めて聞いた」
今にも聞こえてきそうな友人の声が頭を過るが、実は大のいちご好きである。プロフィールの "好きな食べ物" 欄に書こうとしたこともあったが、そんな可愛らしいこと書けるようなキャラじゃないない、と自粛し、今まで伏せてあった (ちなみにいちごの代わりに書いた好きな食べ物は "パイ生地" という我ながら意味不明なものだったこともここで告白しておこう . . . )。



いちごを好きになったきっかけは今でもハッキリと覚えている。それは子供の頃の家族旅行で、父が特別に注文してくれたアルコール抜きのフローズンストロベリーダイキリを飲んでから。当時はそんな父の気の利いたサービスに子供心ながらに感激したが、今思うとお酒が好きな父が、娘と一緒に飲む雰囲気だけでも味わおうとしただけなのではないかと疑ってしまう。父よ、本当のところはどうなのよ?




そんなエピソードからいちごが好きになり、今でもこの季節になるとスーパーの青果コーナーを素通りできずに、陳列されているパックについ手を伸ばしてしまう。よく、みかんを食べ過ぎると手が黄色くなると言うけれど、いちごを食べ過ぎて手がほんのり赤くなり始めたらどうしよう . . . 。

いらぬ心配はさておき、いちごを食べる際の個人的なこだわりは、いちご本来の味を味わって食べること。できれば牛乳やヨーグルトと混ぜたりせずに、いちごのみで楽しみたい。だってあの酸味が醍醐味だと思っているから。でもそんな個人的なルール (?) を破ってでも食べたいと思うスイーツがひとつだけある。それが自家製のいちごのババロア。これは子供の頃、祖母と一緒によく作った思い出のスイーツで、大きなドーナツ型に流し入れ、冷やして固めたものを型から出す瞬間がたまらなく素敵に感じたのを覚えている。一度なんかは、ゼラチンの分量を間違えて上手く固まらなかったにも関わらず、どうしても型から外して食べようと祖母を説得して、大皿にあけてもらった。案の定、型から外した瞬間に見事に崩れてしまったけれど、
「あら、"フルーチェ" と同じね」
と個別の器に盛りつけてくれた祖母の言葉を聞きながら食べたそれは、格別だった。本当はこういう祖母との楽しい思い出があって、好きになったのかもしれない。



そのいちごのババロアをつい先日、久しぶりに祖母と作った。私の手順の悪さで、またも "フルーチェ" になるというオチつきだったけれど、美味しさは健在。そして美味しさを再確認したところで作ったのが今回紹介するいちごのシャルロット。正式名称 "strawberry charlotte russe" (russeはフランス語でロシアの意味) のこのシャルロットは、19世紀にフランス人シェフ "Marie-Antoine Carême" が、当時仕えていたロシア皇帝アレクサンドル1世の元で考案したものらしい。少し手間は掛かるけれど、華やかで色合いが可愛らしい、春の訪れにぴったりのケーキだ。



why don't we . . . celebrate spring with strawberries?

この季節に楽しみたいいちごのスイーツ。今年はあと何回作れるだろうと (密かに) ウキウキしてしまう。ちなみに今回のシャルロットを作った際の山場は、今回はフルーチェになってもらっては困ると祈るようにババロアを冷蔵庫に入れた瞬間だったということは公表しない方がいいですか . . . ?


* { strawberry charlotte adapted from : miette by meg ray with leslie jonath — strawberry charlotte }
— いちごのシャルロットのレシピは以下 :

Thursday, April 18, 2013

from the recipe files | bavarois aux fraises {strawberry bavarois}







* { strawberry bavarois adapted from : 飯田深雪 デザート — いちごのババロア }
— いちごのババロアのレシピは以下 :

Wednesday, April 17, 2013

spring things | blush and cerise



this blush bag and these cerise blossoms . . . *

Tuesday, April 16, 2013

the breakfast club | tuesday morning


{ tuesday 7:00 a.m. }
croissants, couronne aux canneberges (or cranberry crowns!), escargot aux raisins, a baguette, and cups of strong coffee . . .






happy tuesday . . . *

Friday, April 12, 2013

why don't we . . . bake a piece of heaven? {chocolate cake}


そもそものきっかけは久しぶりに手に取った輸入物のチョコレートケーキのミックスだった。
子供の頃から何の疑問も持たずに食べてきたケーキミックス。サラダオイルと卵を加えて混ぜるだけのケーキミックス。濃厚なチョコレートのケーキミックス。ところが、その万能ケーキミックスを使用したケーキが焼き上がって食べてみると何かが違う。ん? 頭の中で思い描いていた味よりも美味しくない。箱の裏に書いてある手順を確認するが、特に間違えてはいないよう。
「なんだかいまいちね。昔は結構美味しいと思っていたけれど、やっぱりミックスはミックスよ」
母が心の声を代弁する。
「しばらく食べない間に舌が肥えちゃったのね」




そうか、変わったのはケーキではなくてこちらね。確かに帰国してからは繊細な日本のケーキや複雑で洗練された欧州ケーキを幾度と口に運んできたけれど、たった数年でこんなにも味覚が発達するとは . . . 。ちょっとした衝撃だった。

以前、味覚というのは乳幼児期に形成されると聞いたことがあるけれど、もしそれが本当だとしたら我が弟はアウト (味覚音痴寄り) だと思う。彼は海外で生まれ、離乳食も全て現地のドクターに指定されたスーパーの瓶詰めだったので、出汁やうまみ等の繊細な味をこの味覚形成期に経験していない。そして実際に大人になった今でも、お吸い物や煮物といった薄味で繊細なお出汁の味を楽しむ料理はパスする。少し不憫なやつだ (大きなお世話だと言われそうだけれど)。その点、自分自身は母お手製の離乳食で育ったし、セーフだと思いたい。そのセーフな私 (ここはあくまでも譲らないつもり) が美味しいと太鼓判を押していたケーキだったのに、今改めて食べるといまいちだ。これって私も弟同様アウト?! いや、正確にはアウトだったけれど、ミックスで作ったケーキで満足できなくなったということは進化してギリギリセーフ?



話が脱線してしまったけれど、どうしてもイメージしていた濃厚な "美味しい" チョコレートケーキが食べたくて、今回このレシピに辿り着いた。もちろん日本には素晴らしいチョコレートケーキがたくさんあるし、デパ地下なんかに行けば迷えるほど選択肢がある。個人的にはガトーショコラが好きだけれど、つやつやのガナッシュでコーティングされたものや、コーヒーのほろ苦さとの組み合わせが絶妙なオペラも素敵だ。それでも時々無性に食べたくなるのが、このザ‧アメリカン‧クラシックなチョコレートの味しかしないチョコレートケーキ。



why don't we . . . bake a piece of heaven?

ちなみに、英語でチョコレートのことを "a piece of heaven" とか "heavenly" なんて表現することがある。あの濃厚な甘さが天国の味 (心地) として連想されるのかもしれない。だから今回のレシピで紹介するようなチョコレートの味しかしないチョコレートケーキを食べると、いつもこのフレーズを思い出してしまう。よろしければ意識が朦朧とするような甘〜い天国の味、焼いてみませんか?


* { the chocolate cake adapted from : the vanilla bean blogthe chocolate cake }
— チョコレートケーキのレシピは以下 :

Friday, April 5, 2013

why don't we . . . rethink our least favorite foods? {or a tale about cheese & a recipe for ricotta pancakes}


食べ物の好き嫌いは少ない方だと思う。お子様の嫌いな食べ物ランキングで上位を占めるピーマンやセロリといった野菜はもちろんのこと、大人でも好き嫌いが分かれやすいウニ、生牡蠣、光り物等の魚介類も好物で、必要に迫られれば、食べられるものがほとんどである (あ、言うまでもなくこれ大人として当たり前?)。これは「嫌いなものを無理に食べさせない」という母の方針のおかげだと思っている。嫌いだった食べ物に対する子供の頃の嫌な記憶が残らないため、大人になって再度トライする抵抗が少なかったのではないかとにらんでいる。もちろん、予測に過ぎないのだけれど、一応ここは母に感謝することにしている。

だけれど、やはり苦手な食材や、自ら進んで選ばない食材というものはある。特に大人になってからの方が、食の幅が広がるせいか、そういうものに出くわす回数が多くなった。例えばチーズ。子供の頃から慣れ親しんでいる、スライスチーズやさけるチーズの類いは問題ないのだけれど (レパートリーが少なくて、ごめんなさい)、フレンチレストランで仰々しく運ばれてくる非常に香しい、珍しいチーズなんかは気を付けて選ばなければ、そこまでの美味しかった食事の記憶全てを台無しにしてしまいかねない、とんでもないことになる。




そもそも、乳製品というものに興味がない。牛乳は、子供の頃生活をしていた海外から帰国以来、現地のものと日本のものとでは味 (濃度) が異なることから苦手になり、料理で使用する以外に飲むことはほぼ皆無と言えるし、ヨーグルトも滅多に食べない。パスタもクリーム系のものよりも断然トマト系や塩/オイル系に軍配が上がる。シチューもミルキーなクリームシチューも嫌いではないけれど、ビーフシチューやポトフの方がほっとするのが本音で、バターソテーなんぞは自分では絶対に作らないもののひとつ。我が家の炒め物はオリーブオイルが基本ですっ。

ところが、彼はというと生粋のチーズ好き。人と人とが長いこと上手に付き合っていくための大切なポイントはいくつかあると思うけれど、食事の好みはそのひとつだと私は人生の早い段階から悟っていた。だから、フランス人の友人のホームパーティーで出される、本場仕込みのチーズも顔色ひとつ変えることなく (というより、突然目を輝かせはじめ) ありがたくいただき、外食時にチーズセレクションなんぞあれば必ず頼む彼との相性は、正直疑わしいものだった。聞いた話だと、独り身の頃はデパ地下で買い込んだチーズとワインを自宅で一人で楽しんでいたらしい。一体、何気取りなのだろう? 全くついていけない . . . 。

しかし、人間とは不思議なもので、一緒にいればなんとなく似てくるものだ。チーズをかなり美味しそうに食している彼を何度も見ているうちに、実は何か素晴らしい食のチャンスを逃しているのではないかと心配になり始めた。そしてついに彼につられて、たまにつまむようになり、さすがにたくさんは食べないけれど、最近では好きと言えるチーズの種類も増えた。

そんな経緯から、今までは見向きもしなかったリコッタパンケーキのレシピを先日見つけたときにはガッツポーズが出た。世界一の朝食で有名なかの "bills" で、湘南の海を眺めながらこのパンケーキを食べてから、チーズ入りのパンケーキに対する偏見 (パンケーキにまでチーズ入れる必要ある? というもの) は一気になくなり、好物となったのだ。このパンケーキは、熱々に粉砂糖をふるって、メープルシロップやバターにフルーツというスタンダードな食べ方も美味しいけれど、今回はカナペを作ってみた。



why don't we . . . rethink our least favorite foods? {嫌いな食べ物について考え直してみませんか?}

残念ながら、今でも彼のような生粋のチーズ好きではないけれど、それなりに楽しめるようになった。さて、次はパクチー好きの友達でも探そうかしらん?


* { ricotta pancake canapés adapted from : elle à table, issue no.66 march 2013 — レモンカード‧ホットケーキ / 鮭のカナペ仕立て }
— リコッタパンケーキの鮭のカナペのレシピは以下 :